平成１７年　ミニ便り
平成１３年　平成１４年　平成１５年　平成１６年　平成１７年
１月　年始の挨拶 ２月　夢見る力 ３月　幸せ度 ４月　桜の木の下で ５月　お水の花道 ６月　人でいる間 ７月　様々なセリフ ８月　鐘と撞木（しゅもく） ９月　供養と祈願は別々に 10月　ある浄土・往く浄土 11月　仏指舎利 12月　恋愛と信仰	７月　様々なセリフ 合掌　雨に濡れたアジサイの花が鮮やかに映ります。皆様方お元気でお過ごしのことと存じます。 さて先日何気なく付けたテレビである俳優さんが鬱病克服の体験を語っていました。青春時代、ホームドラマや時代劇などでお茶の間を楽しませてくれた方です。父親がやはり鬱病で自ら命を絶ってしまい、自分も亡くなった父親と同じぐらいの年から不安がこうじて発病したようです。 しかし家族や先輩俳優の温かい励まし、適切な医療服薬で快方に向かい今回のテレビ出演と相成ったわけです。司会者の「今後の抱負は？」の答が印象的でした。 今までは台本をもらっても自分のセリフを必死に覚えるだけで相手のセリフにたいして興味を覚えず、時には自分だけどうしてこんなに長いセリフを覚えなければならないのかと思ったりもしました。しかし相手のセリフをしっかり読むとそれに答えるためには長くしゃべらなければならないことが最近よく分かるようになりました。これからは自分だけのセリフでなくみんなのセリフもよく読むようにしたいと。 考えてみると世の中それぞれがそれぞれのセリフを喋っているだけに過ぎないのかも知れません。自分のセリフに固執しないで、相手や周囲の人…多くの人達のセリフをどれだけ理解できるかそれが試されているのでしょう。