平成１３年 平成１４年 平成１５年 平成１６年 平成１７年３月 心の乾燥注意報
４月 悉是吾子
５月 宝の山
６月 様々な「いのち」
７月 来世に亘るお題目の縁
８月 合掌と拳（こぶし）
９月 真のスポーツマンシップ
１０月 失ったもの残ったもの
１１月 変化（へんげ）の人
１２月 「富士山」を目指す
合掌 梅のつぼみもほころびはじめてきました。お元気のことと存じます。
さて今回は当道場の星祭倶生神祭の木札に勧請してある『倶生神』について説明します。『倶生神』とは人が生まれる時にその人と倶に生まれる神であり、その人と倶に生きる神のことです。
具体的にはその人と同じ時に生まれる『同生天』、同じ名前の『同名天』の二天を言います。この神様は他の神様と違ってその人しか守護できないし又その人にしか通用しない神様です。
仏教の三世の教え（人は生まれ変わり死に変わりすること）により、その人の過去世の業を人格化し、あえて守護神化した神様なのです。いわば前世の自分自身（業）ということになります。
前世の自分が現在の自分を守護するとはいかにも仏教的な神様ですね。当然この神様の神格（神様の位）がその人の人格に影響します。持って生まれた性分とか個性はこの倶生神によって決まります。
かといって先天的に総て決まっている訳ではありません。この神様が力を付けることによって私達の人生も変わってきます。ではどうしたらこの神様は力を付けるのでしょうか。
それは罪障懺悔のお経をあげ業を浄化することです。ここが他の神様と違う倶生神たる所以です。ということは来世の自分の守護神も現世の自分の行いによって決まるということなのです。