平成１３年 平成１４年 平成１５年 平成１６年 平成１７年３月 心の乾燥注意報
４月 悉是吾子
５月 宝の山
６月 様々な「いのち」
７月 来世に亘るお題目の縁
８月 合掌と拳（こぶし）
９月 真のスポーツマンシップ
１０月 失ったもの残ったもの
１１月 変化（へんげ）の人
１２月 「富士山」を目指す
合掌 昼間は相変わらず暑いですが、朝夕凌ぎやすくなりました。皆様方お元気でお過ごしのことと存じます。
さて様々な感動を与えてくれた、オリンピックも心配されたテロもなく無事終わりました。予想以上に活躍した日本人選手のメダルラッシュに日本中が沸きました。
このところ元気がなかった日本にすこし自信を取り戻したのではないでしょうか。選手自身の努力は当然のことながら、コーチスタッフの「チーム力」親子兄弟の「家族力」現地まではせ参じた人たちやテレビ観戦の「応援力」様々な力によって過去最高のメダル数を獲得できました。
そんな日本人選手の活躍ぶりはさておいて私自身が今回のオリンピックで一番驚嘆し感銘したのは男子マラソン妨害事件でした。ブラジル・デリマ選手が先頭で快走していたところ暴漢にしばし拘束され、結果的に銅メダルに甘んじました。
残りの距離を彼がどんな気持ちで走り続けたか知るよしもありませんが、驚いたことに競技場に入るや、鳥が舞うように両手を拡げ、観客席に投げキスを送り、ゴールインした後は満面に笑みを浮かべていたのです。
普通だったら金メダルをとれなかった悔しさで、怒り抗議となるはずです。世界中の人たちにレース妨害者やドーピング違反者を超越する真のスポーツマンシップを見せてくれたのでした。