平成１３年 平成１４年 平成１５年 平成１６年 平成１７年３月 心の乾燥注意報
４月 悉是吾子
５月 宝の山
６月 様々な「いのち」
７月 来世に亘るお題目の縁
８月 合掌と拳（こぶし）
９月 真のスポーツマンシップ
１０月 失ったもの残ったもの
１１月 変化（へんげ）の人
１２月 「富士山」を目指す
合掌 日増しに寒さがつのってきました。皆様お元気のことと存じます。
さて最近目にした「名言」を紹介します。斎藤孝さんの著書「説教名人」（文芸春秋）所載のジョージ秋山さんの漫画「浮浪雲」の主人公の勉強に身が入らない息子への言葉です。
「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです。散歩のついでに登った人はひとりもいませんよ」
以前読んだ記憶の糸ををたぐり寄せると主人公の風貌が浮かんできます。ヌボーッとしたあたかも「浮浪雲」のような主人公の生き様にそんな言葉が隠されていたとは当時全然気が付きませんでした。
主人公の肩に力の入らないさりげない言葉に敢えて「リキ」を入れて小生言いたいです。最近とみに感じるのですが、何をするにも出発点の決意というものをもっと真剣に考えそして最後までやり抜く気構えが必要だということです。なんとなく周りの「空気」でそうなっちゃたということが多すぎます。
「できちゃった結婚」にしろ、「フリーター」にしろ 「散歩のついで人生」のように見えます。やはり出発点で「富士山」を目指し、必ず登り遂げる決意が必要なのです。
私達の信仰もそうです。気が向いた時だけ、周りがそうするから、先祖代々そうだから、「散歩のついで信仰」ではいけません。「富士山」という「菩提」を目指すのです。