平成１３年 平成１４年 平成１５年 平成１６年 平成１７年３月 心の乾燥注意報
４月 悉是吾子
５月 宝の山
６月 様々な「いのち」
７月 来世に亘るお題目の縁
８月 合掌と拳（こぶし）
９月 真のスポーツマンシップ
１０月 失ったもの残ったもの
１１月 変化（へんげ）の人
１２月 「富士山」を目指す
合掌 うだるような暑さが続く毎日、いかがお過ごしですか。昼間は蝉がジージーとうるさいぐらいですが、朝夕は篭の鈴虫のリーンリーンと澄み切った音色に一足早い秋を感じています。
さて先月の葉書で紹介したお婆さんにいろいろ教わって書き留めておいたメモに次のような一節がありました。
信念の教え
世に頼むべきは自己
自己の頼むべきは自身
自身いずこに
自身は深き自信の中に
自信はいずこより
自信は神仏の妙力と自らが心の密合一致せる霊化の情緒より
此の手、合掌する時この信念を表示し
此の手、拳握る時堅き努力を意味す
複雑なる人生のむずかしさに
誠実 謙虚 共に栄え
努力 反省 共に喜ぶ
合掌し神仏と感応するところから自信が生まれ、拳をしっかり握りしめることによって自己を奮い立たせることが出来ます。通常相手に対して拳を振り上げるか、合掌するかと対極的に考え勝ちですが、ここでは取り組み直前の高見盛よろしくグッと拳を握りしめ自分を叱咤激励しているのです。
この「合掌」と「拳」の精神で日々の生活を送り、水分の補給等くれぐれも体に気を付けて暑さを乗り切って下さい。