０９９

日蓮聖人　大漫荼羅　０９９

顯示年月日	弘安三年太才庚辰九月八日
御讃文	佛滅度後二千二百三十余年之間一閻浮提之内未曾有大漫荼羅也
御授與	優婆夷源日教授与之
先聖添書
幅　　尺	丈一尺五寸二分(四六・一センチ) 幅一尺○寸二分(三〇・九センチ)　〔一紙〕
通　　稱
現在寶藏	横濱市中區　某家
(備　　考)	寂照日乾師の「身延山久遠寺御靈寶記録」、心性日遠師の「身延山久遠寺蓮祖御眞翰入函之次第」、及び妙心日奠師の「甲州身延山久遠寺蓮祖御眞翰入函之次第」に、みな當大漫荼羅の身延珍襲を記録し、更に其の奠師の目録には、左の如き智寂日省師の挿記を存する。此ノ中之弘安三年波木井日教授与之御本尊者、水戸宰相公當山御崇敬深信護法ノ三大檀那ナルガ故ニ、老僧中ト相談ヲ遂ゲ衆評一同之義ニ而進上スル者也　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　元祿十五年壬午年十二月日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日　省(花押) 但し、上記三種の目録には、いずれも『優婆夷源日教授與之』とあり、省師が之を『波木井日教授與』としたのは、　『優婆夷』の聖筆に照して不審としなければならぬ。尚、遠沽日亨師の「西土藏寶物録」は『波木井日長授與』と記載している。

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