１１２

日蓮聖人　大漫荼羅　１１２

顯示年月日	弘安四年太才辛巳十月　日
御讃文	佛滅度後二千二百三十余年之間一閻浮提之内未曾有大漫荼羅也
御授與	□□□□授与□(削損シアリ)
先聖添書	(削損シアリ)
幅　　尺	丈一尺六寸六分(五〇・三センチ) 幅一尺○寸二分(三〇・九センチ)　〔一紙〕
通　　稱
現在寶藏	千葉市長洲一丁目　随喜文庫
(備　　考)	駿河國某寺に當大漫荼羅の模本を藏するが、之に依れば、左下隅に半ば截断せられた授與書が存し、右邊に日興聖人の筆蹟を模した添書を有する。其り文左の如し。　　俗平太郎　授与□　　　　(以上授與書) 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　紀伊國切目形部左衛門入道息少輔房日然　相傳之　　　(以上添書) また「富士宗學要集史料類聚」(二八五頁)に撮れば、上記の文に續いて、別筆にて『稻守六郎授与之』とあると傳えている。當大漫荼羅について拝すれば、是等は悉く之を削損し去り、纔に授與書中の『授与』の二字を彷佛たらしむるに過ぎない。

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