０６３

日蓮聖人　大漫荼羅　０６３

顯示年月日	弘安二年太才己卯四月　日
御讃文	佛滅度後二千二百三十余年之間一閻浮提之内　　　　　　未曾有大漫荼羅也
御授與	日弁授与之
先聖添書
幅　　尺	丈三尺三寸○分(一〇〇・○センチ) 幅一尺七寸五分(五三・○センチ)　〔三枚繼〕
通　　稱
現在寶藏	千葉縣香取郡多古町南中　妙興寺
(備　　考)	①　日興聖人の「本尊分與帳」に左の記事を存する。(「宗學全書興尊全集」一一二頁) 　一、富士下方市庭寺ノ越後房ハ者。日興ノ弟子也。仍テ申與フル所件ノ如シ。但シ弘安年中ニ白蓮ニ背キ了ヌ。 ②當大漫荼羅の傳來に關して、「當家諸門流繼圖之事」は次のような記事を載せている。(「宗學全書史傳舊記部第一」一六三頁) 　去ル程ニ日忍ハ鷲ノ栖自リ日弁授與之三枚續ノ御漫茶羅ヲ　持テ下総へ御越ト見ヘタリ。中山祐師在世ノ最中也。 ③「御本尊寫眞鑑」巻之一に、弘安二年六月、尊師日顯法師授與之の大漫荼羅を収載しているが、右は當大漫荼羅の模寫と考えられる。

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